本文へ移動

インドネシアで感じた「介護教育」の可能性~日本の介護現場の未来を、海外人材とともに考える~

2026-05-28
いつもブログを見てくださってありがとうございます
ウィル片野です。

今回は特定技能候補者の方々へ向けた介護技術研修の
様子をお届けします
株式会社ホットウィル課長の岡松です。
少し期間は空いてしまいましたが、2026年1月、私はインドネシアで
介護技術研修を実施する機会をいただきました。
理学療法士として、介護現場に関わる立場として、
「日本の介護をどう次世代につないでいくか」を
改めて考える時間になりました。
今回のテーマは、
「インドネシアの介護人材を日本へ。質の高い人材を育成し、
日本の介護現場へつなぐ」
というもの。単なる“人材確保”ではなく、「教育を通じて、双方に価値を
生み出す仕組みを作れるか」を意識しました。
 
インドネシアでの研修スタート
今回訪れたのは、チアンジュールとパダンという地域。
現地では、介護を学ぶ学生たちに対して、1週間・20コマの
介護技術研修を実施しました。
内容は、
  • 老化と病気
  • 身体の仕組み
  • 移動・移乗介助
  • 排泄介助
  • 食事介助
  • 入浴介助
など、日本の介護現場で必要となる基礎的な内容です。
特に力を入れたのは、「なぜその介助を行うのか」を理解してもらうことでした。
“技術”だけではなく、“理由”を伝える
例えば移乗介助。単に「こうやって持ち上げる」ではなく、
  • 支持基底面
  • 重心
  • 安定性
  • ボディメカニクス
といった考え方を説明しながら進めました。
介護は“力仕事”ではありません。 身体の使い方を理解すれば、
介助する側も、される側も負担を減らすことができます。
これは理学療法士として、普段から大切にしている視点でもあります。
現地の学生たちは非常に熱心で、実技では何度も
繰り返し練習を行っていました。
 
「日本語」も大きな壁になる
今回感じたのは、介護技術以上に“言語”の重要性です。
日本で働くためには、
  • 介助技術
  • 接遇
  • 文化理解
  • 日本語
これらを総合的に学ぶ必要があります。特に介護は、「会話」が
ケアそのものになる仕事です。ただ動作を手伝うだけではなく、
  • 不安を和らげる
  • 安心感を与える
  • 信頼関係を作る
そうしたコミュニケーション能力が求められます。
だからこそ、事前学習・事後学習・オンライン教育などを含めた
“継続的な教育スキーム”が必要だと感じました。
 
現地で気づいた「教育の柔軟性」
今回、事前に1週間分の講義スケジュールを作成していました。
しかし実際には、現地で学生の理解度や反応を見ながら、資料を
追加・修正していく場面が多くありました。
教育は「準備したものを教える」だけではなく、
“相手に合わせて変化できるか”が重要だと改めて感じました。
これは介護現場でも同じかもしれません。
利用者さん一人ひとりに合わせて関わり方を変える。
 教育もまた、“個別性”が大切なのだと思いました。
介護の未来をどう作るか
日本では介護人材不足が大きな課題となっています。
その中で海外人材の受け入れは、今後さらに重要になるはずです。
ただ、「人手不足だから来てもらう」ではなく、
「ともに成長し、長く活躍できる環境を作る」
ことが必要だと感じています。
教育体制、フォローアップ、キャリア形成。そこまで含めて考えなければ、
本当の意味で“持続可能な介護”にはつながらないと感じました。
 
最後に
今回の研修を通して、私自身も多くを学びました。
文化が違っても、言葉が完全には通じなくても、
「誰かを支えたい」という思いは共通しています。
介護は、人と人をつなぐ仕事。
今回の経験を、日本の介護現場や今後の現場教育にも
還元していきたいと思います。


最後までブログを見てくださり、ありがとうございます
リハビリセンター ウィル片野
TOPへ戻る